突発性難聴|鍼灸の効果
更新中 2023.03.20
四つの要件を満たせば効果が上がります。
ステロイドの点滴や、ステロイド鼓室内注入療法をしても良くならない重度の突発性難聴でも、四つの要件を満たすことができれば、60パーセントで症状の改善がみられます。
入院してステロイドとプロスタグランジンE1の点滴治療をしても聴力が改善されず、全周波数でスケールアウトのまま退院された患者様です。
治療前
治療後
8回の鍼灸治療でスケールアウトが改善しました。そのまま治療を続けると40デシベル程度まで良くなるケースが多いのですが、ご本人の希望もあり、近くの鍼灸院に転院されました。
突発性難聴の鍼灸治療を公的に研究している機関はないのですが、突発性難聴に鍼治療は有効です。また、鍼治療にはステロイドの治療効果とは違った作用があるようです。突発性難聴だけに限れば、有効率は京都大学で治験が行われた「急性高度難聴症例に対する生体吸収性徐放ゲルを用いたリコンビナント・ヒト・インスリン様細胞成長因子1内耳投与による感音難聴治療の検討」に近い効果があります。
突発性難聴の原因のベースはストレスです。
ストレスが悪影響を及ぼすと、毛細血管の血流が低下して、免疫力が下がることが知られています。突発性難聴が良くならない方は、ストレスの鍼治療をすることで症状が改善することが多いです。
ストレスで交感神経が緊張すると、顔や手足の血流が低下します。それに伴って免疫力や自然治癒力が低下するので、病気が治りにくくなります。耳鼻科のお医者様が関心を持たない、突発性難聴の原因の一つです。
治療前
治療後
顔の血流 治療前・治療後
鍼治療をすると、脳の中にセロトニンというホルモンができます。抹消の血液循環を改善するので、内耳の血流が戻ります。免疫力が高まり、突発性難聴が回復しやすくなります。
現代の医学でもストレスを画像診断することはできません。ストレスを処理する脳内の場所は、体温を調整する中枢があるので、サーモグラフィーで全身をマッピングすると、ストレスの状態が確認できます。ストレスの状態に合わせて鍼治療をすることで、自然治癒力をたかめて突発性難聴を治すことができます。
突発性難聴の原因の一つは耳梗塞
耳鼻科の先生の中には、突発性難聴を耳梗塞と表現される先生も多いです。事実、梗塞を起こしにくい体質に変える鍼治療をすることで、突発性難聴が改善される方が多いです。
エコノミークラス症候群
ふくらはぎの血流が悪くなると、血栓ができやすくなります。突発性難聴の患者様のほとんどが、ふくらはぎでの血流異常があるので、血流を改善するためにふくらはぎの治療をします。
治療前
治療後
ふくらはぎの血流 治療前・治療後
ふくらはぎは第二の心臓と言われています。ふくらはぎの動きが改善すると、微小の血管での血流が改善します。内耳の血流も改善するので、突発性難聴の回復が早まります。
突発性難聴の回復が遅い患者様は、内耳と自律神経に血流を供給する椎骨動脈が圧迫されていることが多いです。エコーで確認しながら鍼治療をします。椎骨動脈の血流が改善すると、内耳の自然治癒力を高めることができます。
難聴のタイプに合わせた治療を行います
突発性難聴の患者様の鍼治療をする中で、突発性難聴には三つタイプがあることを発見しました。タイプに合わせて鍼治療をすることで鍼治療の効果を最大に高めることができます。
カラダに異常があると、一番弱い内耳にしわ寄せがきます。突発性難聴に至った経過と現状を観察すると、突発性難聴には三つのタイプがあることに気が付きました。
単に内耳の状態だけでなく、カラダの全身症状を調べてタイプごとに鍼治療をすることで、突発性難聴になった原因から治すことができます。
突発性難聴側の首の温度が下がります。同じ姿勢で仕事を長時間するストレスが多い方がなりやすい突発性難聴のタイプです。オージオグラムは低音域が下がる傾向があります。鍼治療がとても効果のある突発性難聴です。サーモグラフィーとオージオグラムは、入院してステロイドの治療を受けた直後のデーターです。ステロイドで変化のなかった聴力が鍼治療で改善しています。低い耳鳴りや耳のつまった感じがでますが、聴力の回復とともに症状がなくなります。
首の側彎と軽度の炎症があります。過去にむち打ちや腰痛がある方がなりやすい突発性難聴のタイプです。睡眠時に、内耳の血流が悪化する事が多いので、朝起きた時に異常に気が付く突発性難聴です。オージオグラムは中音や低音が落ちる事が多くあります。鍼灸治療が効果的な突発性難聴です。サーモグラフィーとオージオグラムは、通院してステロイドのお薬を飲み終わった直後のものです。ステロイドの治療で変化なかった聴力が、首の血流を良くする鍼治療で改善しています。
首に強い炎症があります。風邪をひいた後や、発熱した後、予防接種の後になりやすい突発性難聴のタイプです。突発性難聴の発症時に、めまいを感じる事が多くあります。難聴のレベルも高い方が多くいます。オージオグラムは全体的に低下します。鍼治療がやや効果のあるタイプの突発性難聴です。
突発性難聴はいろいろな検査をしても、病名が確定できなかった感音性難聴の総称です。決して原因が全く分からないわけではないです。突発性難聴を内耳だけの疾患でなく、全身疾患として考えると突発性難聴を改善するチャンスが多く生まれます。お薬での治療の効果が無かったら、ぜひ、鍼治療をご検討ください。
良い治療院の見分け方
鍼灸師は医療技術職なので、知識と技量に差があります。 突発性難聴を治すには、良い鍼灸院を選んで治療をすることが効果的です。
もっと詳しく
突発性難聴にはどんな鍼灸院がおすすめですか?
科学的な耳鼻科疾患の鍼灸治療に取り組んでいます
オージオグラムを使った聴力検査や、エコーを使った内耳への血流状態の検査、サーモグラフィーを使ったストレスや自律神経のバランス異常の検査はすべて鍼灸師が行い、些細なことまでその後の鍼灸治療に生かします。
オージオグラム検査
聴き分ける力に重心をおいて骨導と気導の検査をします。
エコー検査
日常生活で一番多い姿勢で、内耳への血流を検査します。
サーモ検査
自律神経のバランスとストレスの状態を検査します。
鍼灸治療は全て予約制となります