ステロイドで効果が無かったら
早めに鍼治療をしましょう

ステロイドで効果がなかったら早めに鍼治療をしましょう

薬が効かない突発性難聴の治療

突発性難聴の鍼治療について説明する鍼灸師

更新 2023.04.12

ステロイドが効かない突発性難聴は治りますか?

薬が効かない突発性難聴はどうすればいいですか?|山梨県T.O.様

突発性難聴でステロイドの点滴をしても治らず、高圧酸素療法は逆に耳鳴りが悪化してしまいました。

発症してから1ヵ月以上経ちますが、このような状態でも鍼治療をすれば良くなりますか?

山梨県 T.O.様

お医者様の治療で突発性難聴が治らなかった患者様のお体を検査させていただくと、脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすい「梗塞体質」になっていることがほとんどなので、梗塞体質を治す鍼治療をすると、発症から時間が経過している場合でも効果的なケースは多いです。

ただ、発症から時間が経てば経つほど、良い耳の聴力も低下する可能性が高くなってしまうので、鍼治療はお早めに始めていただくことをおすすめ致します。

柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

突発性難聴にステロイドが使われる理由

炎症を止めるために使われます

ステロイド(プレドニン)は、もともと体の中にあるホルモンを精製したお薬で、免疫力を低下させて炎症を止めるため、リウマチや喘息、アレルギーなどに使われます。

突発性難聴では、内耳に炎症が起きている状態だと考えられていることから、炎症を止めることを目的に、通常の使用量よりもはるかに多い量短期間に使います。

ステロイド点滴で効果がなかったら

高気圧酸素療法、鼓室内注射などの治療法があります

ステロイド点滴の効果がなかった場合、高気圧酸素療法(血液中に多くの酸素を送りこみ、血流を良くさせる治療)があります。また、注射器で鼓膜を破り、直接ステロイドを投与する鼓室内注射という治療もあります。

ただ高気圧酸素療法は体に圧がかかるため、治療後に疲れて耳鳴りが悪化したように感じることもあるので、お医者様とよく相談の上で、おこなって頂いた方が良いと思います。

鼓室内注射の場合は、何度も投与を繰り返すと開けた穴が塞がらなくなることが多く、そこから感染症を引き起こすリスクが高まるため、ご注意ください。

高気圧酸素療法、鼓室内ステロイド注射

ステロイドが効かない人の特徴

血栓ができやすい「梗塞体質」の方が多いです

当院には、お医者様の治療で治らなかった患者様の来院がほとんどですが、お体を検査させていただくと、中高年で発症した方血液循環の悪さが要因になっていることが多いです。

突発性難聴は「原因がはっきりしない感音性難聴」ですが、脳梗塞や心筋梗塞のように、耳に血栓ができて発症しているのではないかと考えるお医者様もいることから、当院としても40年近くの検査・鍼治療の経験を踏まえ、血栓ができやすい梗塞体質の方が、ステロイドが効きにくいのだと考えています。

突発性難聴を治療する鍼灸院

聴力検査は必須です

突発性難聴の鍼治療では、発症から1ヵ月経過している場合でも効果的なケースは多いですが、発症から時間が経過するほど良い耳に負担がかかるので、良い耳の聴力まで低下するリスクが高くなってしまいます。

音が聴こえるかの聴力検査ではなく、音を聴き分けられるかが判断できる聴力検査をおこなうと、早い段階から良い耳の聴力を低下させないための治療のご提案が可能です。

オージオメータ

オージオメータ

聴力検査

聴力検査

※当院は鍼灸用の聴力検査で、骨導と気導の検査をしています。
脳のストレス状態まで加味して、詳しい聴き取りの状態を判断します。

梗塞体質は循環器用エコー、医療用サーモグラフィでわかります

聴力の回復にはしっかり内耳に血液を送ることが必要なのですが、血栓ができやすい梗塞体質だと内耳に向かう血流が滞っていることが多いので、循環器用エコーで血流異常を調べると効果的です。

また、梗塞体質の方はふくらはぎの温度が低いために、血の巡りにかかせないポンプ機能が低下していることも多いので、医療用サーモグラフィで全身の体温異常を調べると、効果的な鍼治療にかかせないツボの選定に活かせます。

循環器用エコー

循環器用エコー

サーモグラフィ

医療用サーモグラフィ

※循環器用エコーは、寝た姿勢と座った姿勢で検査すると、詳しく血流状態を読み解くことができます。

当院の鍼治療を受けられた患者様のオージオグラム

治療前

オージオグラム:突発性難聴治療前

治療後

オージオグラム:突発性難聴治療後

※聴力の回復が始まると、耳鳴り・音の響き・耳詰まりなどが次第に気にならなくなります。

お薬が効かない突発性難聴にお困りの方へ

体質改善から始めていただくことをおすすめします

当院では、突発性難聴は必ずお体のどこかに原因があると考えているので、お薬で治らなかった場合は、体質から改善していく治療からおこなっております。

鍼治療は、自律神経調整・血行促進・免疫力向上の作用があるので、体質改善に有効ですが、全身検査をすると原因となっている部分がわかるので、より効果的な治療のご案内ができます。お悩みの方や、何か分からないことがございましたら何でもお問い合わせください。

著者情報

鍼灸師・柔道整復師 吉池 加奈

私が書きました

鍼灸師・柔道整復師 吉池 加奈

各国の民間医療を学び、帰国後は顔と耳の解剖学を極める。聴力検査を得意とし、専門は突発性難聴と膝の鍼治療。周囲をぱっと明るくする陽気さで、患者様からの人望が厚い。悩みは、外国人には気にされない活舌の悪さ。

当院について

長野県須坂市にある突発性難聴専門の鍼灸院です。

森上鍼灸整骨院 鍼灸師、スタッフ

聴力検査、医療用サーモグラフィ、循環器エコー、モアレトポグラフィで全身検査をおこない、突発性難聴を根本原因から解決する鍼治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

他にはない、当院独自の検査方法

  • 聴力検査

    聴力検査

    お医者様とは違った角度から、骨導、気導のフルスケールの聴力検査をして、鍼治療の効果を最大に引き出すツボの選定をしています。

  • 首の歪みを確認

    カラダの歪みを確認

    めまいで始まる突発性難聴の患者様は、もともと頭蓋骨が重心上になく、体が歪んでしまっている方が多いため、歪みを治す鍼治療をします。

  • エコー検査

    エコー検査

    免疫力の低下や自然治癒力の低下は血流の異状から出ることが多いので、循環器用のエコーで手足や首の血流の異状を探して鍼治療をします。

患者様の声

  • 薬が効かない突発性難聴の鍼治療をされた長野市S.K.様

    S.K.様長野市

    突発性難聴の後遺症

    音の響きが良くなった

    後遺症の音の響きがあってとても苦痛だったのですが、鍼と音楽療法を始めてからは、だんだんと良くなりました。仕事が大工なので釘を打つ音に耐えられそうになく、そろそろ引退かと半ばあきらめていたのですが、おかげさまでまだ続けられそうです。

  • 薬が効かない突発性難聴の鍼治療をされた長野市H.A.様

    H.A.様長野市

    ステロイドが効かない突発性難聴

    耳鳴りが改善!

    糖尿病があるので、血糖値のコントロールをしながらステロイドの点滴をしたのですが、一向に治らず。先のことを考えて毎日毎日不安でした。でも森上さんで鍼を始めてからは、1週間経つ頃には耳鳴りがだいぶ改善!まさかこんなにも効果が現れるとは。本当に心から感謝しています。

  • 薬が効かない突発性難聴の鍼治療をされた新潟県M.S.様

    M.S.様新潟県

    めまいから始まった突発性難聴

    職場に復帰できた

    入院して点滴をしても治らなかったので、何度か鼓膜の奥にステロイドを打ってもらったのですが、騒がしい耳鳴りと音の響きで気がおかしくなりそうでした。時間はかかりましたが、森上さんの治療のおかげで、無事に職場復帰を果たせました。