ステロイドで効果が無かったら
早めに鍼治療をしましょう

ステロイドで効果がなかったら早めに鍼治療をしましょう

突発性難聴とスポーツ

突発性難聴でも運動をして良いですか?

更新 2023.04.04

突発性難聴の治療中は運動しても良いですか?

福岡県 A.T.様

週2ペースで仲間とフットサルをしていましたが、突発性難聴を発症してからはしばらくやっていません。そろそろ参加したいと考えていますが、突発性難聴の治療中でも運動はして良いですか?

福岡県 A.T.様

ステロイド治療中は免疫力が下がるので、運動は控えて安静にしていただくことをおすすめ致します。

ステロイド治療が終了したら、ゆっくりウォーキングから始め、体が慣れてきたらフットサルなどの他のスポーツをしても良いです。

ただ、なるべく控えていただきたいスポーツや、注意が必要なことがいくつかありますので、この記事を参考にしていただければと存じます。

院長 吉池 弘明

突発性難聴は「原因が特定できない難聴」

ウイルス感染か?血液循環障害か?

突発性難聴は突然聴力が低下してしまう感音性難聴で、原因の特定には至っていませんが、ウイルスや血液循環障害の説が有力だと言われています。

当院にはステロイドの効果がなかった突発性難聴の患者様が多く来院されますが、全身検査をさせていただくと、体の歪み自律神経の乱れからくる血流異常があったり、血栓ができやすい「梗塞体質」であったりすることが多いので、当院としては、突発性難聴の発症前に風邪のような症状がなく、急に発症した場合は、血液循環障害が大きく関係していると考えています。

突発性難聴の原因

突発性難聴は再発する可能性あり

再発を予防する治療や運動、食生活が大切です

急に聴力が低下すると、脳外科の先生は脳に異常がないかを確認することがあるので、耳鼻科の先生と同じくらい突発性難聴の患者様を診られていますが、脳梗塞と同じように、耳の中に血栓ができて発症したのではないかと考えている方が多いようです。

当院としても、これまで多くの患者様のお体を検査させていただいた上で、脳外科の先生がお考えのように、血栓ができやすい「梗塞体質」の方が突発性難聴を発症しやすく、再発する可能性も高いと考えています。

突発性難聴の再発を防ぐには、梗塞体質を改善する治療梗塞を予防する生活習慣を続けることが大切なので、適度に運動する・禁煙する・高血圧や糖尿病を防ぐ食生活などを心がけましょう。

梗塞を予防する生活習慣

ステロイド治療中の運動は控えた方が良い

免疫力が低下しているので安静に!

突発性難聴を発症すると内耳に炎症が出ていると推察されることから、お医者様の治療では炎症を抑えるためにステロイドを使います。

ただ、ステロイドは免疫力が低下する作用があり、体の抵抗力が弱くなってしまうので、ステロイド治療中の運動は控えていただき、終了したらゆっくりとしたウォーキングから体を慣らしていくと良いです。

水泳・ダイビング・筋トレは控えた方が良い

症状が悪化する可能性があるため注意が必要です

水泳やダイビングは耳抜きでめまいが起きたり、耳鳴りなどの症状が悪化することがあるので、極力控えていただいた方が良いです。また、片耳の聴力が低下すると空間認知機能も低下するため、水中でパニックを起こすと大変危険です。

※お仕事などで水中に入らなければいけないときは、耳抜きは軽く複数回に分けておこなったり、耳栓をしたりすると良いです。

筋トレなどの無酸素運動は、呼吸が止まっていきむと症状が悪化するので控えていただいた方が良いです。もしどうしてもおこなう場合は、呼吸を意識していきみすぎないように注意しましょう。

水泳、ダイビング、筋トレ

ウォーキング・登山などの有酸素運動がおすすめ

血流が良くなるので、改善と予防に効果的です

「第二の心臓」と言われるふくらはぎのポンプ機能を高めると内耳への血流が改善しやすくなるので、ふくらはぎを動かす有酸素運動がおすすめです。

ウォーキングや軽いランニングなら、1時間程度を週に4日ほどおこなうのがおすすめです。登山はロープウェイを使って一気に登ると調子が悪くなる場合があるので、標高が低い山から始めていただき、ご自身の足でゆっくり登ると良いです。

そのほかにも、サイクリングなら膝が伸びきるくらいの高さに椅子を設定し、しっかり足の筋肉を使って漕ぐと効果的です。ノルディックウォーキングなら、ポールを少し長めに調整すると猫背が治るので、より内耳への血流改善に効果的だと存じます。

ランニング、登山

スキー・スノーボードは気圧変化に注意

ガムや飴を常備しておくと良いです

スキー場に向かう道中で気圧の変化から具合を悪くされる方もいるので、ガムを噛んだり飴をなめたりして向かわれると、症状の悪化防止に役立ちます。

また、気圧変動が少ない天気の良い日を選んで、スキーやスノーボードをしていただくことをおすすめ致します。

サッカーなどのチーム種目は無理のない範囲で

空間認知が回復するまでは、軽く楽しむ程度に

片耳の聴力が低下すると、「音は聴こえるがどこから音が聴こえてくるのかが分からなくなる」ことが多いため、サッカーやバスケットボールなどのチームでおこなうスポーツをされる際は、くれぐれもお怪我されないようご注意ください。

物の位置関係、方向性を把握できる空間認知機能が回復するまでは、軽く体を動かして楽しむと良いと存じます。

スポーツ時は水分補給を忘れずに

しっかり水分を補い血栓を予防する

汗をかくと体の中の水分量が減り、血液の粘度が増すことで血栓がつくられやすくなるため、スポーツ時はしっかり水分を摂るようにしましょう。(汗を大量にかく激しいスポーツはできるだけ避けた方が良いです。)

また、あまり汗はかかなくても、高所にいくと血の巡りが悪くなってしまうので、山の方に向かうときや飛行機に乗る時などは、水分を多めに摂取してください。

水分補給

鍼治療は突発性難聴の再発予防に効果的

梗塞体質を改善し、再発させないための治療が可能です

突発性難聴を発症してお薬の効果がなかった患者様は、自律神経の乱れ・体の歪み・梗塞体質などの複数の原因がからんでいることが多いので、森上鍼灸整骨院では、医療用サーモグラフィや循環器用エコーで全身検査をおこない、お体の状態を診させていただいた上で、効果的なツボの選定をして鍼治療をしています。

梗塞体質:治療前

突発性難聴 梗塞体質の鍼治療|ふくらはぎの血流(治療前)

梗塞体質:治療後

突発性難聴 梗塞体質の鍼治療|ふくらはぎの血流(治療後)

体の歪み:治療前

突発性難聴 自律神経の鍼治療|側弯した背中(治療前)

体の歪み:治療後

突発性難聴 自律神経の鍼治療|側弯した背中(治療後)

鍼は自然治癒力を促し、お体の基盤を整えることができるので、発症から時間が経過している方でも効果的なケースは多いです。何かわからないことなどありましたら、ご相談ください。

著者情報

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

私が書きました

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

突発性難聴の治療経験36年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。耳鼻科疾患の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ61歳。

当院について

長野県須坂市の突発性難聴専門の鍼灸院です。

森上鍼灸整骨院 鍼灸師とスタッフ

西洋医学で治療法が確立していない難病や、保険内治療で効果がなかった患者様、お薬の副作用でかえって悪化した患者様が多く来院されるので、西洋医学を基盤としながら、お医者様とは違った角度からの検査と治療に取り組んでいます。

原因を素早く見つける

他にはない、当院独自の検査方法

  • 聴力検査:オージオグラム

    聴力検査

    お医者様とは違った角度から、骨導と気導のフルスケールの聴力検査をして、鍼治療の効果を最大に引き出すツボの選定をしています。

  • 体の歪みの検査:モアレトポグラフィ

    体の歪みの検査

    体や首が曲がっていると椎骨動脈を圧迫して内耳への血流を妨げてしまうため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。

  • 血流の検査:循環器用エコー

    血流の検査

    免疫力の低下や自然治癒力の低下は血流の異状から出ることが多いので、循環器用エコーで手足や首の血流の異状を探して鍼治療をします。

患者様の声

  • 突発性難聴の鍼治療をされた 静岡県S.T.様

    S.T.様静岡県

    ストレス性の突発性難聴

    食事を見直しました

    料理が面倒くさいとコンビニ弁当が多くなりがちでしたが、できるだけ素材の味を生かす食事を続けたら、疲れが抜けやすくなった気がします。わたしはストレスや疲れ溜まった結果、突発性難聴になってしまったみたいなので、これからも気を付けます。

  • 突発性難聴の鍼治療をされた 山梨県Y.N.様

    Y.N.様山梨県

    突発性難聴による聴覚補充現象

    ロードバイクで通勤しています

    先生から自転車漕ぎがいいよと教えてもらってからは、車通勤からロードバイクでの通勤に変えました。朝から体を動かすと気分も良いですし、頭もシャキッとします。鍼治療でだいぶ調子がもどりましたが、油断して生活が乱れないようにしていきたいです。

  • 突発性難聴の鍼治療をされた 東京都M.K.様

    M.K.様東京都

    突発性難聴の後遺症

    腕をふりながらウォーキング

    森上さんで検査をしたら、体が側弯していて血の巡りが悪いことが分かったので、側弯を鍼で治していただいた後も、腕をふりながらのウォーキングを毎日やって、上体がまっすぐ保てるようにしています。