ステロイド依存性感音難聴の治療
更新 2024.06.28
ステロイド依存性難聴だとお医者さんに言われてから、ずっとプレドニンを飲み続けて耳の調子を維持していますが、副作用で体調が良くないですし、鬱々した気持ちも続いているので、あまり外出できずにいます。
減薬すると数日後には聴こえが悪くなるので、薬をやめたくてもやめられないのですが、鍼治療をすればステロイド依存性難聴は良くなりますか？
ステロイド依存性感音難聴は、一定量のステロイドを投与すると聴こえの状態が良くなりますが、減薬したりやめたりすると、聴力の維持が難しくなる難聴です。
もともとステロイドは自分の体(副腎)から作られるものなので、鍼治療でツボを刺激し、正常にステロイドが分泌できる身体づくりをしていくと、聴力の回復に効果的なケースが多いです。
ステロイドの量を減らしたいと思っている方、副作用にお悩みの方は、当院までご相談ください。
難聴の他にも、耳鳴りやふらつきなどにも悩まされていましたが、鍼を続けるごとに回復していったので、想像以上の効果に驚きでした。
聴力が上がってきたので、耳鼻科の先生に相談してプレドニンの量を減らしていったのですが、悪化せずむしろ体調の良さを実感しています！薬に頼らない生活を目指して、これからも通院したいです。
※治療効果の出方には、個人差があります。
ステロイドは炎症を抑えてくれる優れたお薬ですが、副作用として免疫力が低下するので、体調を崩されて当院にご相談される患者様はとても多いです。
Ｏ様は、腰回りの温度(副腎周囲の温度)が異常に低くなっていたため、ご自身のステロイドが出ずらい状態になっていました。また、椎骨動脈の血流が悪くなっていたことも、聴力が回復しない要因だったので、耳だけでなく全身治療をさせていただきました。
鍼の効果を実感して頂けたようで、本当に良かったです。もっと回復力を高められると存じますので、しばらくは通院を続けていきましょう。
難聴には、大きい音を聴き続けたことが原因でなる騒音性難聴や、ある日突然聴力が低下する突発性難聴などがありますが、お医者様は治療薬としてステロイドを使われます。
ステロイド治療の方法は、最初に大量のステロイドを体に投与し、徐々に量を減らしていくのですが(パルス療法)、ステロイド依存性感音難聴の場合は、減薬したりやめたりすると、聴力が悪化する難聴です。
再びステロイドを使うと聴力が保てるので、難聴が進行しないように投与する量を見極めながら、ステロイドを使い続けることになります。
ステロイド依存性感音難聴と突発性難聴の症状はほぼ同じですが、ステロイド依存性感音難聴は、ステロイドや免疫抑制剤を使うと聴力が維持できることから、自分の免疫細胞が自分の内耳を攻撃してしまう免疫異常が関係して起こるのではないかと考えられています。
※高安動脈炎（大動脈症候群）、ＳＬＥ、 コーガン症候群、多発血管炎性肉芽腫症（ウェゲナー肉芽腫）、顕微鏡的多発血管炎、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患でも、ステロイド依存性感音難聴が合併することがあるようです。
ステロイドには炎症を抑えたり免疫抑制の作用があるので、難聴の治療だけでなく、アレルギー性疾患や自己免疫疾患の治療などにも使われます。
ただ、副作用として骨がやわらかくなるために、耳石が剥がれてめまいを誘発(良性発作性頭位めまい症)、長い経過を経て骨粗鬆症になるケースや、血糖が上がるので高血圧や糖尿病の方は、特に注意が必要です。
※眼圧が上がり「ステロイド緑内障」になる場合もあります。
精神面では不安な気持ちになりやすく、うつ状態になる方もいらっしゃるので、ステロイド使用時に何か不調を感じた場合は、すぐに担当のお医者様にご相談ください。
当院には、一疾患を治すために使ったお薬の副作用で、かえって体調を崩した患者様や、他の疾患にかかってしまった患者様が多く来院されるので、全身検査からお体の状態を読み解き、根本原因から解決する鍼治療に活かしています。
ステロイド依存性感音難聴は、お体の不具合の連鎖が耳に現れた状態なので、その原因を調べて根源から治療することを心がけています。
当院は防音室での検査ではなく、通常のお部屋で聴力検査を実施し、「音を聴き分けられるか」を確認しています。骨導と気導の検査をおこない、患者様の目の動きや表情、雑音が入った時の聴力状態まで確認したうえで、ステロイド依存性感音難聴を回復させる鍼治療に活かします。
自律神経の中枢には「体温調整中枢」があるので、ストレスがかかると免疫力が低下し、温度分布に異常が見られます。ストレスが過度になると、手足だけでなく体幹の温度も下がるため、医療用サーモグラフィで体温異常を確認しながら、ストレス解消や自律神経を調整する鍼治療に活かします。
体や首などが側弯していると、内耳や脳へ新鮮な血液や酸素の供給ができなくなるため、聴力回復や耳鳴りなどの症状を治りづらくさせてしまいます。循環器用エコーで椎骨動脈の血流異常がないかを確認し、血流改善の鍼治療に活かします。
背骨や首が側弯し頭部の中心が重心上にないと、めまいが起きやすいケースが多いので、モアレトポグラフィ検査で側弯状態を調べます。(ストレスが強くかかるほど側弯が大きい場合が多いです。)インナーマッスルを緩ませ、姿勢改善の鍼治療に活かします。
人はもともと副腎でステロイドをつくっていますが、外部から大量に投与されると、ステロイドを分泌しなくなります。
減薬したり投与をやめたりすると、聴力が維持できない「ステロイド依存性感音難聴」になることがあるので、当院では副腎周囲を鍼で刺激し、ステロイドが分泌できる体に整える鍼治療をおこなっております。
治療前
治療後
ストレスが限界までいくと顔の免疫力が下がり、リンパ球が過剰に反応して自己免疫疾患が起こりやすくなります。
自律神経を整える鍼治療でストレスが軽減すると、徐々に顔の温度が戻り、聴力の維持や改善、免疫力の回復に効果的なケースが多いです。
治療前
治療後
ふくらはぎは、足まで下がった血液を心臓まで戻す役割がありますが、急激なストレスで交感神経が緊張し続けると、血液やリンパの流れが停滞し、内耳への血流も低下してしまいます。
鍼でふくらはぎの温度を高める治療をすると、血液やリンパの流れが改善し、聴力の回復に効果的なケースが多いです。
治療前
治療後
発症から3か月は、聴力を回復させるチャンスがあるので毎日の治療をおすすめします。
14回の治療後に検査をして治療回数を決めていきます。
治療効果を高めるため、集中的に1日数回治療をすることも可能です。
聴力検査、自律神経のバランス異常、動脈の血流状態を調べます。
初診時に7,150円～13,750円程度の検査費用がかかります。
※土曜・日曜・祭日・平日午後は、初診時の検査料・自由診療が、1.5倍となります。
検査結果に合わせて、 ステロイド依存性感音難聴の鍼治療 ・ ストレスの鍼治療 ・ 副腎の機能を整える鍼治療 を組み合わせて行います。
※事前に治療見積もりを作成しますので、予算に合わせて治療範囲を決めることも可能です。
| ステロイド依存性感音難聴の治療費 | |
| 初診料 | 660円 |
| 治療費 | 4,400円 |
| スーパーライザー | 1部位330円 |
内耳の血流を改善する鍼治療です。
※別途、1本26円の鍼材料費がかかります。
治療範囲
● 1～5か所は1か所につき660円
● 6か所からは1か所につき330円
ステロイド依存性感音難聴の引き金となったストレスの鍼治療です。
※1～5か所については保険が適用できるケースがあります。
※別途、1本26円の鍼材料費がかかります。
● 治療範囲
初診料 660円
治療費 6,600円
ステロイドのパルス療法で低下した副腎の機能を高める鍼治療です。
※費用に6極のパルス通電（1極につき330円）の費用を含みます。
※別途、1本26円の鍼材料費がかかります。
私が書きました
森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明
耳鼻科疾患の治療経験36年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。耳鼻科疾患の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ61歳。
長野県須坂市にある、耳鼻科疾患専門の鍼灸院です。
全身検査をすると、根治を妨げている原因が明確になるので、ステロイド依存性難聴の効果的な鍼治療のご提案が可能です。分からないことは何でもご相談ください。
原因を素早く見つける
他にはない、当院独自の検査方法
聴力検査
お医者様とは違った角度から、骨導と気導のフルスケールの聴力検査をして、鍼治療の効果を最大に引き出すツボの選定をしています。
体の歪みの検査
体や首が曲がっていると椎骨動脈を圧迫して内耳への血流を妨げてしまうため、モアレトポグラフィで確認し、歪みを治す鍼治療をします。
血流の検査
免疫力の低下や自然治癒力の低下は血流の異状から出ることが多いので、循環器用エコーで手足や首の血流の異状を探して鍼治療をします。
患者様の声
R.M.様長野県
通院中です
薬で治癒は難しいことが分かったので、何とかしてステロイドをやめたくて始めた鍼治療でしたが、少し音の聴こえ方がよくなっています。ストレスや生活習慣に影響を受けやすいみたいなので、気を付けながら過ごしていきたいです。
K.M.様福島県
聴こえが良くなった
ステロイドをやめると耳鳴りがひどくなっていたのですが、泊まりで毎日森上さんの治療を受けたかいがあって、うるさかった耳鳴りが落ち着きました。近くに温泉もあったので、良い気分転換にもなりました。本当にありがとうございます。
Y.K.様長野県
体調が安定しています
出産後、しばらくしてからリウマチになったり音が聴こえにくくなったりと、つらく大変な日々を送っていましたが、ようやく体調が安定してきました。副作用が怖かったのですが、薬を減らせて安心しています。
※「患者様の声」は 個人の感想です。
疾患により治療法や効果の出方が変わります。
不調の根本原因は人によりさまざまなので、当院では全身検査をしたうえで、その患者様に合った治療法をご提案しています。
分からないことやご不安なことは、「今すぐ無料相談する」ボタンからご相談ください。
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