耳鼻科で突発性難聴と診断されました。軽度なため通院で良いと言われたのですが、突発性難聴になった人が、やってはいけないことはありますか?
お医者様だと、ステロイドで炎症を抑えて、アデホスコーワやメチコバールで血流改善と神経回復の治療をおこなうことが多いので、「炎症を悪化させること・血流が悪くなること」は、やらないようにしましょう。
この記事では、突発性難聴の治療中の方が、日常生活でやってはいけないことや対策などをまとめましたので、参考にしていただけますと幸いです。
治療中にやってはいけないこと
更新 2024.02.01
耳鼻科で突発性難聴と診断されました。軽度なため通院で良いと言われたのですが、突発性難聴になった人が、やってはいけないことはありますか?
お医者様だと、ステロイドで炎症を抑えて、アデホスコーワやメチコバールで血流改善と神経回復の治療をおこなうことが多いので、「炎症を悪化させること・血流が悪くなること」は、やらないようにしましょう。
この記事では、突発性難聴の治療中の方が、日常生活でやってはいけないことや対策などをまとめましたので、参考にしていただけますと幸いです。
インスタント食品やレトルト食品は、塩分や脂肪分が多く、血圧が高くなり血流を悪くさせてしまいます。血流が悪くなると突発性難聴の回復が遅くなるので、できるだけ控えていただいた方が良いです。
どうしても控えるのが難しいときは、先にサラダを食べて急激な血糖値の上昇を防いだり、ラーメンのスープは残したりして工夫して食べましょう。
ケーキや菓子パンなどの糖分が多い食べ物も、血糖値が上昇して血管壁が傷つき、突発性難聴の回復を妨げる要因になるので注意が必要です。※特に糖尿病の方は、血糖値が上がると聴力の回復が遅れたり、耳鳴りが悪化したりします。
どうしても甘いものが食べたいときは、果物から良質な果糖を少量摂るようにしましょう。
お肉や揚げ物などの脂が多い食べ物は、特に血管壁を傷つけてしまうので、聴力の回復を妨げるだけでなく、耳鳴りやめまい、頭痛が悪化することが多くなります。
脂が多い食べ物は避け、イワシやサンマなどの青魚を摂るようにしましょう。血中の中性脂肪濃度を低くし、血栓を溶かす役割を果たすエイコサペンタエン酸(EPA)や、ドコサヘキサエン酸(DHA)といった、多価不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。
突発性難聴は脳梗塞や心筋梗塞のように、「耳に血栓ができた状態」だと考えるお医者様もいらっしゃいます。ビールに限らずですが、お酒に含まれるアルコールには利尿作用があるので、血液がドロドロになって血栓ができやすくなります。なおさら聴力の回復を妨げるため、ステロイドやプロスタグランジンの使用中に飲むのはやめたほうが良いです。
ステロイドやプロスタグランジンの治療が終了したら、飲んでいただいても良いですが、体の水分が失われますので、お酒を飲んだ量と同じくらいの量の水を飲むようにしてください。
ニコチン自体に突発性難聴の難聴や耳鳴り、音の響きを悪化させる作用はありませんが、煙を吸入すると抹消の酸素量が低下し、回復を妨げてしまうため、紙たばこや葉巻はやめたほうがいいです。
ニコチンを含まない電子タバコであれば、使用していただいても大丈夫です。
めまいが強く出ることがあるため、ステロイド使用中のコーヒーはやめたほうがいいです。また日常的にコーヒーを飲んでいた方だと、ステロイド終了後は適度にコーヒーを飲むようにしましょう。ステロイドの離脱症状や、カフェインの依存からくる頭痛を回避することができます。
飛行機は急激に気圧が変化し、突発性難聴が悪化することがあるので、できるだけ避けましょう。
どうしても避けられないケースでは、気圧用の耳栓を使います。また、ガムを噛んだり飴をなめたりすると、急激なめまいや耳の詰まり、音の響きを避けることができます。
突発性難聴で片耳の聴こえが悪くなると、空間認知機能が低下するので、自分の体の位置関係が分からなくなり、水泳中に溺れてしまう危険性があります。また筋トレなどの無酸素運動は、筋肉が緊張して酸素の状態を悪くさせるので、避けた方が良いです。
ウォーキングやジョギングなら、ゆっくりと大きく呼吸をしながら楽しみましょう。バスケットボールやサッカーなどのチームプレーがあるスポーツでは、空間認知機能の低下で、パスや接触プレーで体を痛めることもあるのでご注意ください。まだ体が慣れていない場合は、軽く楽しむ程度に留めておくと良いと思います。
両耳に耳栓をつけた状態で映画を見れば、爆音がするような映画でも、耳鳴りや音の響きを感じずに楽しめます。
※当院に来院された突発性難聴の会社役員の方が、耳栓をして〔ラッシュ/プライドと友情〕を見てから、耳鳴りが改善したことがありました。ストレスが原因で発症した突発性難聴だと、内耳の血流量が上がり回復が始まるケースがあるので、効果的だと思います。
めまいやふらつきがなくドライブが趣味ということでしたら、遠出をして気分転換するのも、ストレスが原因で発症した突発性難聴の回復に効果的だと思います。
※高低差のある道を走ると、一時的に耳の詰まった感じや耳鳴りが悪化することがあるので注意してください。また、外気導入にすると耳詰まりがする場合があるので、エアコンは内気循環にすると良いです。ガムを噛んでいると、調子を保てることができます。
音は肌や体毛からもビートを感じるので、両耳に耳栓をして全身で音楽を楽しみ、ストレスが軽減すると自然治癒力が高まります。
※当院に来院されたドラムがご趣味の突発性難聴の方が、矢沢永吉のライブを耳栓をして楽しんでから、低音の難聴の回復が始まったケースがありました。
ご自分の好きな音楽を聴くのもストレス軽減に効果的ですが、モーツアルトの音楽は、特に聴力や脳の活動に良い影響を及ぼすと言われています。
耳鳴りや音が響く聴覚補充現象がある場合は、小さな音でBGMとして流し続けると効果的です。また、睡眠時にはスピーカーを内蔵した枕で、小さな音で聴くのも良いと思います。
森上鍼灸整骨院では、突発性難聴の発症から時間が経過した患者様には、鍼治療と併用してモーツアルトの楽曲を聴く音響療法をおこなっています。
音響療法は、患者様の聴力に合わせてCDを加工し、骨伝導ヘッドホンでバイオリンやビオラ、チェロの音を聴き取るリハビリです。聴力や空間認知が回復してくることが多いので、お医者様の治療で突発性難聴が改善しなかった方や、聴力の回復が難しいと言われた方でも、ご相談ください。
私が書きました
森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明
突発性難聴の治療経験36年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ25万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。耳鼻科疾患の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ61歳。
長野県須坂市にある、突発性難聴治療専門の鍼灸院です。
当院では、突発性難聴は脳梗塞や心筋梗塞を起こしやすい体質を持った方が発症しやすく、一番細い耳の血管に、血栓ができた状態だと考えています。梗塞体質の方はステロイドが効きづらいことが多いので、私たちは全身検査から治りを妨げている根本原因をみつけ、もとから解決する鍼治療をおこなっています。
原因を素早く見つける
他にはない、当院独自の検査方法
聴力検査
お医者様とは違った角度から、骨導、気導のフルスケールの聴力検査をして、鍼治療の効果を最大に引き出すツボの選定をしています。
カラダの歪みを確認
めまいで始まる突発性難聴の患者様は、もともと頭蓋骨が重心上になく、体が歪んでしまっている方が多いため、歪みを治す鍼治療をします。
エコー検査
免疫力の低下や自然治癒力の低下は血流の異状から出ることが多いので、循環器用のエコーで手足や首の血流の異状を探して鍼治療をします。
患者様の声
T.O.様山梨県
普通の日常が取り戻せた
全身検査のあと、鍼治療のご提案と音響療法のリハビリを勧められました。リハビリといってもCDを聴くだけなので、ハードルが低くて気軽に取り入れられました。不思議とゆったりした気持ちになって、癒し効果が絶大でした。耳鳴りも気にならなくなり、普通の日常が取り戻せました。
M.S.様新潟県
ふらつくことが減りました
私はストレスが原因で体温がとても低くなって、免疫が落ちてしまったところに突発性難聴を発症したようでした。ふらつきがなかなか治らず、今日を乗り切るだけで精一杯な状態でしたが、おかげさまで耳鳴りが落ち着いて、方向感覚も良くなりました!
S.K.様長野市
頭に響かなくなった
仕事の引退を考えるほどの強い音の響きと耳鳴りがありました。知人に森上さんを勧められて、ちょっと治療費は高いと思いましたが、鍼とCDを聴く音楽療法でだいぶ良くなりました。聴力が上がったようで、聴こえなかったバイオリンの音まで聴こえるようになって嬉しいです。