突発性難聴
制作中 2025.08.18
あきらめないでください。その聞こえにくさ、原因は耳だけではないかもしれません。当院独自の科学的検査で、あなたの「本当の原因」を可視化。あなたの悩みを改善します。
「突発性難聴ってどんな病気?」「治療は本当に効くの?」そんな疑問にお答えすべく、突発性難聴の特徴や診断の変化、最新の治療法までをわかりやすくご紹介します。当院が注目する新しい治療アプローチや、個別化医療の可能性についてもお話ししていますので、ぜひ音声でもご視聴ください。
※出典 全日本病院出版会 ENTONI No.183 「突発性難聴update」
ホスト:こんにちは。
ゲスト:こんにちは。
ホスト:今回はですね、突発性難聴について、えっとー掘り下げていきたいと思います。
ゲスト:はい。この突発性難聴。あの、実は最近かなり増えているという報告がありまして。
ホスト:あ、そうなんですか。
ゲスト:ええ。1993年には人口100万人当たりだと、まあ19人くらいだったのが、2012年には約61人。
ホスト:61人!?
ゲスト:そうなんです。20年足らずでこれ3倍以上になっている計算ですね。
ホスト:うわぁ。3倍ですか。
ゲスト:ストレス社会との関連なんかもまあ言われていますね。
ホスト:それは驚きですね。まさに現代的な課題と言えるのかもしれません。
ゲスト:そうかもしれません。
ホスト:さて、今回のミッションですが、この突発性難聴、診断基準が変わったことで、ちょっと意外な影響が出ている点。
ゲスト:ええ。
ホスト:それから、似ているようで違う病気との関係。
ゲスト:はい。
ホスト:そして、あのー標準的な治療法が実はちょっと不確かであるという話と、
ゲスト:ええ。
ホスト:そこから生まれた新しい治療アプローチ。特に内耳に直接作用させる方法ですね。このあたりについて、ええー核心を突いた情報をお届けできればと思います。
ゲスト:はい。よろしくお願いします。
ホスト:では、早速。 ひも解いていきましょうか。
ゲスト:はい。
ホスト:まず、えっと、基本からなんですけど、突発性難聴というのは文字通り、突然。で、原因不明。
ゲスト:そうですね。
ホスト:で起こる感音難聴。音を感じ取る部分の難聴という理解でいいんですよね。
ゲスト:その通りです。で、ですね。2012年に日本の診断基準のまあ案なんですけど、これが改定されたんです。
ホスト:ほう。
ゲスト:ここでのポイントは、隣り合う三つの周波数で、それぞれ30dB以上の聴力低下が、えっと「72時間以内に起こる」という、より具体的な基準が入ったことですね。
ホスト:なるほど。具体的な数字が。
ゲスト:ええ。これはまあ国際的な基準「ISSHL」とか、そういうのとの整合性を意識した動きと言えますね。
ホスト:基準をはっきりさせることで、診断しやすくなる。 と思いきや、単純にそうでもない。ということですか?
ゲスト:ええ、ここがですね、非常にこう、興味深い点なんです。
ホスト:はい。
ゲスト:この新しい基準、明確化を目指したはずなんですけど、実は急性低温障害型感音難聴「ALHL」と呼ばれるものがありまして。
ホスト:ALHL。
ゲスト:ええ。これまで別の病気とされてきたこの状態の一部まで、なんと突発性難聴の基準に含めてしまう。そういうケースが出てきちゃったんですね。
ホスト:へえ、別の病気も入ってしまう?
ゲスト:そうなんです。これがあの診断とか治療方針を決める上で、まあ新たな悩みの種になっているというわけです。
ホスト:そのALHLというのは突発性難聴とはどう違うんでしょうか。具体的には。
ゲスト:ALHLはですね、主に低い音だけが聞こえにくくなるのが特徴なんです。
ホスト:低い音だけ。
ゲスト:はい。でぐるぐる回るような激しい回転性のめまいは伴わないことが多いです。
ホスト:なるほど。
ゲスト:それと、突発性難聴と違って、繰り返したり、両方の耳に送ったり、あるいはメニエール病に移行する可能性があるという点が異なりますね。
ホスト:繰り返すこともあるんですね。
ゲスト:ええ。ただ、一般的には予後、つまり治り具合は突発性難聴よりは良好なことが多いとされています。
ホスト:なるほど。性質がかなり違うんですね。原因というか、メカニズムも違うんですか?
ゲスト:そう考えられていますね。ALHLの多くは内リンパ水腫。まあ、簡単に言うと内耳がむくんだような状態ですね。これが関わっていると考えられています。
ホスト:内耳のむくみですか?
ゲスト:はい、最近ではあの、造影剤を使ったMRIで、この水腫を画像として捉えることができるようになってきまして。
ホスト:あ、画像で見えるんですね。
ゲスト:ええ。実際にALHLの患者さんで確認される例が増えています。 病気のメカニズムが違う可能性が高いので。本来なら治療も区別すべきなんですけどね。
ホスト:でも、新しい基準だと、診断上はちょっと見分けがつきにくくなる場合があると。
ゲスト:そういうことなんです。これはあの臨床の現場にとっては結構大きな課題ですね。
ホスト:うーんなるほど。では治療の方に目を向けると、資料では、あのステロイドの全身投与が一般的だと。
ゲスト:そうですね。
ホスト:でも、その効果にはちょっと疑問符がついているような書き方ですね。
ゲスト:まさにそこなんです。ステロイドが効いたっていう報告も、もちろんあるんですが、一方で偽薬、プラセボですね。それと差がなかったとか。
ホスト:ふむふむ。
ゲスト:他の薬と比較しても明確な差は出なかったみたいな研究結果も結構混在してるんです。
ホスト:そうなんですか。
ゲスト:加えてですね。突発性難聴の、えっと30%から多いと65%くらいは自然に治るとも言われてるんですよ。
ホスト:ああ、自然治癒もそれなりにあるわけですね。
ゲスト:ええ、そうなんです。 だからこれが薬の効果を正確に評価するのを、まあ難しくしている要因の一つですね。
ホスト:効果がはっきりしないのに、でも広く使われているっていうのは、これはなぜなんでしょう?
ゲスト:あのですね。英国とか米国の耳鼻科の先生の調査だと、実に98%以上が第一選択としてステロイドの全身投与を行っているっていうデータもあるんです。
ホスト:98%・・・ほぼ全員ですね。
ゲスト:まあ、他に確立された治療法が今のところない中で、有効性が報告されている数少ない選択肢の一つというのが多分実状なんでしょうね。
ホスト:なるほど。ただ、その科学的な根拠、エビデンスレベルっていう観点から見ると、決して高いとはいえないという点は、まあ認識しておく必要があるかなと。
ゲスト:うーんなるほど。そこで注目されているのが、内耳に直接アプローチする鼓室内投与という方法なんですね。全身投与の限界、つまり効果の不確かさとか、あとは副作用のリスクですね。これを考えて、患部である耳の中耳腔、まあ鼓室というんですが。 そこに直接、薬を注入する方法です。
ホスト:直接ですか?
ゲスト:ええ。これなら全身への影響を抑えつつ、ターゲットである内耳に高濃度の薬を届けられるんじゃないかと期待されているわけです。
ホスト:それは理にかなってますね。具体的にはどんな薬で試みられているんですか?
ゲスト:資料ではいくつか有望そうなアプローチが紹介されていますね。まず一つはデキサメタゾン。 鼓室内投与、IT DeXとも呼ばれます。
ホスト:デキサメタゾン、ステロイドの1種ですね。
ゲスト:そうです。ただ、投与方法を変えることで、ある研究では、最初の治療としてこれを単独で行った場合に、従来の全身投与よりも高い治癒率、えっと特定の条件ですけど、74.1%っていう数字が出ています。
ホスト:74%・・・それは高いですね。全身投与が無効だった場合の選択肢も何かあるんでしょうか?
ゲスト:ええもちろん。 そこで研究されているのが、例えば「IGF-1」。これはインスリン様成長因子1というものですが、これとゼラチンハイドロゲルを組み合わせた方法ですね。
ホスト:IGF-1。成長因子ですか?
ゲスト:はい。IGF-1はまあ、体の成長に関わる因子で、内耳の細胞の修復を助けるんじゃないかと考えられているんです。
ホスト:へえ。
ゲスト:それを特殊なゲル、ゼラチンハイドロゲルを使って薬をゆっくりと患部に放出させる。そういう工夫。DDS、ドラッグデリバリーシステムですね。これもされています。
ホスト:なるほど。薬をとどまらせるんですね。
ゲスト:ええ。 初期の比較試験ですけど、ステロイドの鼓室内投与よりも聴力の改善効果が高いかもしれないという可能性が示唆されました。
ホスト:成長因子を使うというのは、これは新しい発想ですね。
ゲスト:そうですね。もう一つ、抗酸化作用、つまり体のサビを取るような作用を持つエダラボンという薬。
ホスト:エダラボン。
ゲスト:これを鼓室内投与する臨床研究も行われていて、これもステロイドの全身投与が無効だった場合の、まあ二次治療として一定の効果が報告されています。
ホスト:なるほど。
ゲスト:いろいろな作用、メカニズムの薬で、より効果的な局所治療が今まさに模索されている。そういう段階なんですね。
ホスト:いや、よくわかりました。まとめると、突発性難聴自体は増えている傾向にあって。
ゲスト:ええ。
ホスト:で、診断基準が変わったことで、ALHLとの区別がかえってちょっと複雑になった面もあると。
ゲスト:そうですね。
ホスト:標準的なステロイド治療は、まあ万能というわけではなくて。
ゲスト:はい。
ホスト:そこで内耳へ直接薬を届ける鼓室内投与という新しい治療戦略がいろいろな薬剤で開発されつつあるということですね。
ゲスト:まさにおっしゃる通りです。診断も治療も本当にこう進化の途中にある分野と言えますね。
ホスト:なるほど。さて、そろそろ終わりに近づいてきました。
ゲスト:はい。
ホスト:最後にですね。この情報からあなたがさらに思考を巡らせるための問い、これを投げかけたいと思います。
ゲスト:そうですね。 診断がまあ複雑で治療効果も不確かとなると、これからはもっと個々の患者さんの状態に合わせた治療が必要になってくるんじゃないでしょうか。
ホスト:個々の状態に合わせた治療。
ゲスト:ええ。例えば、先ほど話に出たMRIで内リンパ水腫があるかどうかを確認するとか。そういうより精密な診断に基づいて治療法を選ぶ個別化治療
ホスト:個別化治療ですか?
ゲスト:はい。これこそが今後の突発性難聴治療の、もしかしたら鍵を握るのかもしれません。あなたはこの点についてどう考えますか?
ホスト:深い問いですね。ありがとうございます。ぜひ、あなた自身の考えを巡らせてみてください。
※出典 全日本病院出版会 ENTONI No.183 「突発性難聴update」
はじめまして。院長の吉池です。
このページをご覧になっているあなたは、突然、ご自身の耳に起きた異変に、大きな不安を感じていらっしゃることでしょう。「耳が詰まった感じがする」「キーンという音がやまない」「人の話が聞き取りにくい」…。その症状は、もしかしたら突発性難聴かもしれません。
私たちはここ信州の地で40年間、突発性難聴を専門に**14万人※**の患者さんと向き合ってきました。
(※大学病院や総合病院で標準治療を受けたけれども良くならなかった患者さんの、1985年~2025年の実績)
そのほとんどが、あなたと同じように「病院の治療では思うような結果が出なかった」と悩み、藁にもすがる思いで当院の扉を叩かれた方々です。
その膨大な臨床経験から断言できるのは、突発性難聴は、正しい知識を持って、ご自身の体の状態に合わせた適切な対処を一日でも早く始めることが何よりも重要だということです。
まずはご自身の状況を正しく知るために、基本から一緒に見ていきましょう。
院長 吉池 弘明
突発性難聴とは、医学的には「突然に発症した原因不明の高度な感音難聴」と定義される疾患です¹。ある日突然、主に片方の耳が聞こえにくくなるのが特徴で、通常、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すことはありません¹。
日本では、年間約3.5万人が発症し、発症のピークは60代であると報告されています¹。
しかし、14万人の臨床実感として、最初から「聞こえない」と自覚される方は少数です。多くの場合、次のような初期症状から始まります。
これらの症状が、突発性難聴のサインです。「少し様子を見よう」と思っているうちに、症状が深刻化するケースが少なくありません。
医学的には「原因不明」とされていますが¹、主に「ウイルス感染説」と「循環障害説」が有力と考えられています¹。私たちの臨床経験では、患者さんのお話を伺うと、どちらのタイプに近いかが見えてくることがあります。
風邪のような熱が出ることが多く、比較的ご自身で気づきやすいのが特徴です。ただ、微熱で済むこともあり、特に小さなお子さんの場合、ご家族が気づかないうちに片耳の難聴が進行しているケースも見られます。
特に明け方に発症する方が非常に多いのが特徴です。ご家族に脳梗塞や心筋梗塞の既往がある方や、ご自身も血糖値・コレステロール値が高いなど、生活習慣の乱れを抱えている方が無理をされた直後などに発症するケースが多いです。
私たちの臨床経験上、特に症状が重くなる傾向があるのは、以下のタイミングで発症したケースです。
これらのタイミングは、体の血流や自律神経が大きく変動する時間帯と重なります。もし、あなたがこれらの状況で発症したのであれば、より慎重な対応が必要です。突発性難聴は、原因が一つではないからこそ、画一的な治療だけでは改善が難しいのです。
もし、少しでも不安や疑問があれば、私たちにご相談ください。あなたの症状について、もっと詳しくお伺いできるかもしれません。
突然発症した難聴。患者さんが次に抱くのは、「なぜ、私が?」「原因は何なのだろう?」という切実な疑問です。原因が分からなければ、どう対処していいか分からず、不安は募るばかりだと思います。
この章では、突発性難聴の「原因」について、現在医学的に言われていることと、そして私たちが40年の臨床現場で見続けてきた「もう一つの視点」についてお話しします。
柔道整復師・鍼灸師 吉池 くるみ
現在、医学の世界で突発性難聴の主な原因として考えられているのは、次の2つの説です 。
何らかのウイルスが内耳に感染し、炎症を起こすことで聴力にダメージを与えるという考え方です。
内耳にある、音を感じ取るための非常に繊細な細胞(有毛細胞)へ血液を送る血管が詰まったり、血流が悪くなったりすることで、細胞が機能しなくなるという考え方です。
多くの病院では、これらの可能性を考慮して治療方針を立てます。しかし、医学の専門的な手引きでさえ、突発性難聴の根本的な原因は「いまだ不明」であると結論づけています¹。
では、なぜ原因が「不明」とされてしまうのでしょうか?
それは、ウイルスや血流のトラブルを引き起こす、さらに根本的な要因が見過ごされているからだと、私たちは考えています。
私たちが40年間で14万人もの臨床経験から確信していることがあります。それは、ほとんどの患者さんが、発症前に共通した生活背景を抱えていたという事実です。
これらはすべて、体のバランスを司る「自律神経」を乱し、全身の血流を悪化させる直接的な引き金となります。つまり、**自律神経の乱れこそが、内耳の血流障害やウイルスへの抵抗力低下を招く「大元にある原因」**ではないか、というのが私たちの見解です。
医学的な手引きだけを読んでいては見えてこない、この「ストレス」と「自律神経」という視点こそ、あなたの耳に起きた問題の根本的な解決に繋がる、最も重要な鍵かもしれません。
あなたの最近の生活を、少しだけ振り返ってみてください。思い当たることはありませんか?
「原因不明」と片付けられてしまったあなたの症状の背景には、必ず何らかの理由が隠されています。その本当の原因を一緒に探ってみませんか?
¹ 出典: 一般社団法人 日本聴覚医学会 編「急性感音難聴 診療の手引き 2018年版」
突発性難聴と診断されると、どうしても「聞こえ」の問題に意識が集中しがちです。しかし、実際に多くの方が日常生活で苦しむのは、難聴と同時に起こる耳鳴りやめまいといった随伴症状です。
この章では、これらの辛い症状が持つ本当の意味について詳しく見ていきましょう。
鍼灸師 宮原 魁都
突発性難聴では、急な難聴に加え、次のような症状を伴うことが多くあります。
「キーン」「ジー」といった音が一日中鳴り響き、仕事や睡眠に集中できなくなるなど、生活の質を大きく下げる原因となります。
多くの方が最初に自覚する症状の一つです。水が入ったような、膜が張ったような不快感が続きます。
突発性難嚼の患者さんの約4割がめまいを伴うと報告されています 。体がふわふわするような浮動性のものから、天井がぐるぐる回るような激しい回転性のものまで様々です。
もし、あなたの突発性難聴に「めまい」が伴っている場合、特に注意深い対応が必要です。
なぜなら、医学的にも
めまいを伴う突発性難聴は、伴わない場合に比べて聴力の予後が不良である、つまり聴力が回復しにくい傾向があることがわかっているからです 。
私たちのこれまでの臨床経験でも、特に「目がぐるぐる回るような激しい回転性のめまい」から始まった突発性難聴は、残念ながらそのまま耳が聞こえなくなってしまう重篤なケースが多いです。もしあなたがステロイド治療を受けたにも関わらず改善が見られない場合、それは内耳のダメージが極めて深刻である可能性を示唆しています。
では、なぜ難聴だけでなく、このような辛い症状が同時に起こるのでしょうか?
耳鳴りやめまいは、単なる“耳”の問題だけではありません。
音を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」と、体のバランスを司る「前庭(ぜんてい)」は内耳で隣り合っており、同じ血管から栄養を受け、同じ神経で脳と繋がっています。
つまり、内耳の血流不足や、血流をコントロールする自律神経の乱れが起きると、蝸牛と前庭の両方が同時にダメージを受けてしまうのです。
だからこそ、私たちは耳だけではなく、体全体を診る必要があると考えています。
辛い症状を一人で抱え込まないでください。それはあなたの体が発している重要なサインであり、根本原因を解き明かすヒントでもあります。そのサインの本当の意味を、私たちが解説します。
出典: 一般社団法人 日本聴覚医学会 編「急性感音難聴 診療の手引き 2018年版」
突発性難聴と診断され、あなたも病院で治療を受けている、あるいは受け終えたばかりかもしれません。この章では、病院で行われる「標準治療」について、その内容と、私たちが知っておいてほしい「限界」についてお話しします。
鍼灸師 相良 明範
まず、大前提として突発性難聴は早期治療が非常に重要です。医学的な調査でも、発症後7日以内に治療を開始すると聴力の予後が有意に良いと報告されています 。
その上で、病院では主に以下のような治療が行われます。
内耳の炎症を抑えたり、循環を改善したりする目的で使われる、実質的な標準治療です 。飲み薬や点滴で全身に投与する方法と、鼓膜に直接注射をして局所的に作用させる「鼓室内投与」という方法があります 。
専門の装置に入り、高濃度の酸素を吸入することで内耳の血流を増やす治療法です 。一部の医療機関で、発症早期の治療の選択肢として提案されます 。
血流を改善する薬や、ビタミン剤、代謝を活性化させる薬などがステロイドと併用されることが多くあります。
これらの治療は、突発性難聴の回復のために非常に重要です。しかし、専門的な手引きにも書かれている通り、誰もが回復するわけではない、という厳しい現実があります。
専門的な手引きにも、治療を受けた患者さんのうち、
と報告されています。もしあなたが今、治療の効果を感じられずに悩んでいるとしたら、それは決してあなただけではないのです。
さらに、私たちの治療室には、病院での治療を終えた後に、別の悩みを抱えて来られる方が少なくありません。
「耳の中にステロイドを注射した後、鼓膜に穴が開いたままになってしまった(鼓膜穿孔)」という方が多くいらっしゃいます。これは治療の合併症として起こりうるものですが 、患者さんにとっては新たな不安の種になります。
「治療後に耳に水が溜まってしまい、中耳炎になってしまった」というケースもあります。
こうした症状について相談しても、「治療上、仕方がない」「正常の範囲内です」と言われ、不安を抱えたままになってしまう方が多いのが実情です。
思うような結果が出ていなかったり、治療によって新たな悩みが生まれたりした場合、違う角度からのアプローチが必要かもしれません。他の選択肢について、一度お話を聞いてみるだけでも価値はあります。
出典: ¹一般社団法人 日本聴覚医学会 編「急性感音難聴 診療の手引き 2018年版」
「なぜステロイドを使っても、私の耳は良くならないのだろう?」
「このまま聴力が戻らなかったら、どうしよう…」
病院での治療が思うように進まない時、多くの方がこのような深い悩みを抱えて私たちの元を訪れます。しかし、希望を捨てる必要はありません。あなたの症状が改善しないのには、明確な理由があるのです。
なぜ、あなたの難聴は「良くならない」のか?
その答えを理解するために、まず標準治療の目的を知る必要があります。
病院で行われるステロイド治療などは、主に突発性難聴によって傷ついた内耳の「炎症」を抑えることを目的としています。これは火事における消火活動のようなもので、非常に重要です。
しかし、そもそもなぜ、炎症が起きるほどの深刻な「血流不足」があなたの内耳に起こってしまったのでしょうか?
その火事の**”火種”**を突き止め、消し去らない限り、根本的な改善は望めません。標準治療で改善が見られないケースの多くは、この”火種”が体の中に残ってしまっているのです。
鍼灸師・柔道整復 吉池 加奈
なぜ、あなたの難聴は「良くならない」のか?
その答えを理解するために、まず標準治療の目的を知る必要があります。
病院で行われるステロイド治療などは、主に突発性難聴によって傷ついた内耳の「炎症」を抑えることを目的としています 。これは火事における消火活動のようなもので、非常に重要です。
しかし、そもそもなぜ、炎症が起きるほどの深刻な「血流不足」があなたの内耳に起こってしまったのでしょうか?
その火事の**”火種”**を突き止め、消し去らない限り、根本的な改善は望めません。標準治療で改善が見られないケースの多くは、この”火種”が体の中に残ってしまっているのです。
そこで私たちは、耳鼻科の聴力検査などでは分からない、血流不足の「本当の原因」を探るための独自の検査を行います。
長年の経験から、突発性難聴の”火種”はストレスと自律神経の乱れにあると確信しており、これらを客観的なデータとして捉える専門機器を導入しています。
あなたが自覚している以上に、体がどれほどのストレスを感じているかを数値化します。
交感神経(興奮モード)と副交感神経(リラックスモード)のバランスが崩れていないか、血流をコントロールする機能が正常に働いているかを詳細に分析します。
これらの検査であなたの**「原因不明」の背景にある体の状態を解明**し、あなただけの治療方針を立てる。これが私たちの基本的なアプローチです。
根本原因の解決には専門的なアプローチが必要ですが、ご自身で体の治癒力を高めるために今日からできることもあります。ぜひ試してみてください。
目的: 体温を一度しっかり上げ、その後の体温低下で深い眠り(ノンレム睡眠)を誘発し、体の修復能力を高めます。
方法
目的: 腹式呼吸と脱力で副交感神経を優位にし、手足の末梢血管まで血流を促します。
方法
目的: 全身の筋肉をバランス良く使うことで血行を促進し、私たちのアプローチの効果を最大に引き出すことができます。
方法
あなたの「原因不明」には、必ず理由があります。そして、その原因はあなたの体の中に隠されています。
私たちの独自の検査で、その答えを見つけませんか?
出典: ¹一般社団法人 日本聴感音難聴 診療の手引き 2018年版
ここまで、突発性難聴について様々な角度からお話ししてきました。
もしあなたが、病院での治療を終えても思うような結果が得られず、先の見えない不安の中にいるのだとしたら、今、一番お伝えしたいことがあります。
「もう良くならない」と諦めてしまうこと。それが、ご自身の回復を妨げる最大の壁になってしまうのです。
私たちは40年間、ここ信州で突発性難聴の治療を専門に行ってきました。その中で、「もう治らないと諦めていた」という状況から、少しずつ聴力を取り戻し、笑顔になっていく14万人もの患者さんを目の当たりにしてきました。
だからこそ、断言できます。希望を捨てるのは、まだ早いと。
ここまでこのページを読んでくださったあなたは、ご自身の症状と真剣に向き合い、改善を心から願っている方だと思います。
私たちは、突発性難聴を「耳」だけの問題ではなく、血流・ストレス・自律神経といった「体全体」の問題と捉えます。だからこそ、病院の治療で改善が見られなかった方にも、回復への道筋を示すことができるのです。
「私の症状でも大丈夫だろうか」「話だけでも聞いてみたい」
どんな些細なご不安でも構いません。相談したからといって、無理に治療を勧めることは決してありませんので、ご安心ください。専門家に話すことで、気持ちが整理され、心が軽くなるはずです。
あなたのその一歩が、「聞こえる」未来を取り戻すための、最も大切な一歩になるかもしれません。
出典: ¹一般社団法人 日本聴覚医学会 編「急性感音難聴 診療の手引き 2018年版」
副院長 吉池 美奈子
ここまでこのページを読んでくださったあなたは、ご自身の症状と真剣に向き合い、改善を心から願っている方だと思います。
私たちは、突発性難聴を「耳」だけの問題ではなく、血流・ストレス・自律神経といった「体全体」の問題と捉えます。だからこそ、病院の治療で改善が見られなかった方にも、回復への道筋を示すことができるのです。
「私の症状でも大丈夫だろうか」「話だけでも聞いてみたい」
どんな些細なご不安でも構いません。相談したからといって、無理に治療を勧めることは決してありませんので、ご安心ください。
あなたのその一歩が、「聞こえる」未来を取り戻すための、最も大切な一歩になるかもしれません。
私たち専門スタッフが、あなたの声に耳を傾けます。
院長をはじめ、突発性難聴の専門知識と豊富な臨床経験を持つスタッフが、チーム一丸となってあなたの回復をサポートします。私たちは、あなたの不安な気持ちを誰よりも理解しています。どんな小さなことでも、まずはお気軽にご相談ください。