突発性難聴の耳鳴りは、鍼治療で治りますか？

Ｔ.Ｏ.様のお体を検査させていただいた時は、自律神経の状態が良くありませんでしたが、鍼治療を続けるごとに、状態が目に見えて良くなってきました。耳鳴りが気にならなくなってきたとのことで、当院一同、本当に嬉しく思います。また何かお困りなことがありましたら、何でもご相談ください。

鍼灸師　吉池 くるみ

突発性難聴で耳鳴りが起こる原因は？

その1. 内耳が壊れる

内耳には有毛細胞という音を感じるところがあり、脳に音を伝えます。突発性難聴では、血流の悪化やウイルス性の神経炎が原因で有毛細胞が壊れるので、うまく音が伝わらなくなります。

その2. 脳が壊れる

脳には、理論脳(音を冷静に分析して聞く部分)と、情動脳(音を心地が良いか悪いかを感じる部分)があります。
音は、耳と脳の適切な連携があってこそ、聴くことができますが、突発性難聴で聴力が急に落ちると、情動脳がびっくりして不安になり、聞こえない音域を探して活性化します。音をがんばって聞こうとする結果、聞こえない音域の耳鳴りが現れます。

お医者様の治療で、耳鳴りが治りづらい理由

耳鳴りは、脳の中で作られた音なので、脳が不安を感じて「耳鳴りは危険、怖い」と思うほど、大きな耳鳴りに感じます。
脳に、耳鳴りは危険な音ではないと安心してもらうことや、聴力を回復させることで徐々に治まりますが、ステロイドで脳の不安は解消できないので、お医者様の治療だけでは、治りづらいです。

※聴力を回復させると耳鳴りは良くなりますが、その難聴が難治性の場合が多いため、「耳鳴りは治らない」と言われる耳鼻科の先生がほとんどです。
※あまり知られていませんが、ステロイドの副作用でうつ状態になり、うつ状態になるほど耳鳴りは大きくなります。

根本原因を解決する治療が可能

聴力検査・全身検査ができます

当院では、お医者様とは違った方向から検査をおこない、突発性難聴の耳鳴りが治らない根本原因を解決する鍼治療をおこなっています。

ステロイドで治らなかった耳鳴りを改善

聴力検査と全身検査の結果から、患者様ひとりひとりに効果的な鍼治療をご提案させていただきます。聴力の回復や自律神経、内耳や脳に向かう血流状態が良くなると、耳鳴りが気にならなくなってきます。

「音響療法」で聴こえの苦痛を改善

音響療法は、患者様の聴力図（オージオグラム）に合わせてクラシックCDを調整し、耳と脳の聴こえの連携を整えるリハビリです。突発性難聴の発症から数か月経っている場合は、鍼治療と併用して、音響療法をおこなうと効果的です。