突発性難聴後遺症の治療

突発性難聴の後遺症


「音の響きや耳鳴りは、なれるしかないと言われました・・・。」
職場の騒音に悩んで引退を考えた時、友人から鍼灸治療をすすめられました。
初めての鍼治療でしたが・・・、日に日に回復しています。(長野県 小林 悟様)

森上鍼灸整骨院の吉池です。
長野県で西洋医学の代替医療として、鍼灸治療に取り組んでいます。

もし、あなたが突発性難聴の後遺症で悩んでいたら
音響療法を併用した鍼灸治療が効果的かもしれません。

私たちのところには、遠くから多くの突発性難聴後遺症の患者様が来院されます。

経験的に、突発性難聴の後遺症は強い精神安定剤を使うと良くなります。
どうも、耳の異常を脳が恐怖と感じるほど、聴覚補充現象や耳鳴りはひどくなるようです。

私たちは、音響療法と鍼灸治療を併用する事で、突発性難聴後遺症の治療効果を上げてきました。
突発性難聴後遺症の症状は必ず改善します!  吉池弘明

2017/07/05

突発性難聴後遺症

後遺症の苦痛は治せます!

突発性難聴の後遺症で場所が分からない 突発性難聴の後遺症で雑踏がつらい 突発性難聴の後遺症で認知症になる

西洋医学的には一カ月を過ぎたところで積極的な治療が終了します。
治る患者様が3分の1と言われているので、3分の2の患者様が何らかの後遺症に悩んでいる事になります。
後遺症で多いのは音の響き、耳鳴り、健側の聴力低下、あまり知られていない認知症です。
でも心配はいりません。突発性難聴後遺症の症状は、脳の過剰な防衛反応で起きています。
不安、ストレス、寝不足を解決する事で必ず良くする事ができます。

突発性難聴後遺症で多い症状

心配なのは脳の元気がなくなること

突発性難聴の耳閉感と耳鳴りでストレスがかかる男性 突発性難聴の不安と耳鳴りで眠れない男性 突発性難聴の音の響きと眩暈でストレスがかかる女性

音の響き(聴覚補充現象)

音の強弱の変化に対応できなくなります。
左右の耳で感じる音の高さがずれる事があります。
脳が疲れるほど、症状が悪化します。
聴力が変化する音域をカバーする耳栓を使うと、症状が軽減されます。

耳鳴り

夜、眠る時や、朝起きた時にひどくなります。
脳や内耳の血流が低下すると耳鳴りが悪化します。
聴力が低下している音域と同じ雑音を聞くと、耳鳴りは小さくなります。

健側の聴力が低下する

聴力が低下した耳に引っ張られ、健康な耳の聴力が低下します。
耳鳴りや音が二重に聞こえる症状が、一時的に良くなった感じがします。
オージオグラムを定期的に測定して、聴力検査をする事が大切です。

脳の元気がなくなる

音の異常を絶えず脳が処理していると、脳の元気がなくなります。
突発性難聴の後遺症で非常に多い症状です。
脳の元気がなくなると、古い脳が活性化します。
突発性難聴の症状をより強く感じるようになります。

認知症(アルツハイマー型)

突発性難聴後遺症の患者様がなりやすい病気です。
前触れなく、急に始まる患者様が多くいます。
聴力が低下する事による脳の萎縮が原因です。
脳の血流を良くする事で防ぐ事ができます。

音の聞こえ方

耳のつくり

耳の作り断面図

外耳道から入ってきた音は、鼓膜、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨で振動に変えられます。
振動は蝸牛で電気信号に変えられ、聴神経を伝わって脳に情報が運ばれます。

蝸牛の構造

耳鳴りの原因/蝸牛と聴覚細胞のしくみ

音を感じる細胞の並び方

蝸牛の中は音を感じる有毛細胞が4列で規則正しく並んでいます。
蝸牛の入り口が高い音を感じる細胞で、奥に行くほど低い音を感じる細胞になります。

入り口の高い音を感じる有毛細胞は、音波の影響で傷つきやすくなります。
奥にある低い音を感じる有毛細胞は、血液やリンパの循環障害を受けやすくなります。

音を感じる細胞の種類

外有毛細胞と内有毛細胞があります。
いずれも頭に毛が生えていて、毛の動きで音を感じ取ります。
内有毛細胞は1列に並んだ大きな細胞で、音が聞こえるか聞こえないかを判断します。
外有毛細胞は3列に並んだ小さな細胞で、芸術的な音の質を感じ分けます。

内有毛細胞が壊れると、その音域の音が聞こえなくなります。
外有毛細胞が壊れると、その音域の音が歪んだり響いたりします。

オージオグラムを使った検査の説明

オージオメーターの検査

ピアノの鍵盤と蝸牛の聴覚細胞

音の聞こえを感じ取る内有毛細胞の状態を確かめる検査です。
音の聞こえは患者様の自己申告となるので、患者様の協力が必要です。

125ヘルツから、250ヘルツ、500ヘルツ、1000ヘルツ、2000ヘルツ、4000ヘルツ、8000ヘルツの音の高さを調べます。
250ヘルツが「ドレミの歌」のドの位置になります。検査する音の周波数が1オクターブずつ上がるので、ちょうど、ピアノのドの聞こえを調べる検査になります。ピアノの一番右端のドが4000ヘルツなので、8000ヘルツはピアノの最高音階の1オクターブ上まで検査する事になります。

検査方法は気導検査と骨導検査があります。
気導検査は耳の穴から入る音が聞こえるか検査をします。
骨導検査は頭蓋骨を振動させて音が聞こえるか検査をします。

当院でのオージオメーターの検査

当院では耳鼻咽喉科の先生とは少し違った考えでオージオメーターの検査をします。

耳鼻咽喉科の先生は障害者手帳を作成する関係で、聞こえるか聞こえないかを大切にされます。
私たちは聴き分けられるか聴き分けられないかを大切にして検査をします。

防音室を使わないで聴力検査をする事で、音声の選択的聴取(カクテルパーティー効果)が分かります。

WHOの基準では、防音室を使わない検査では、10デシベルを0とするルールになっているので、私たちが検査したオージオグラムは見た目上10デシベル下がった記載になります。

防音室を使わずに検査をすると、音を認知するハードルが高くなるので、防音室を使わない聴力検査で良い結果がでれば、通常の回復以上の回復と考えて良いと思います。

オージオメーター 突発性難聴のオージオグラム

突発性難聴で高音の難聴のある患者様はこんな感じのオージオグラムです。

気導検査は普通に耳から音が入る経路の測定です。聞こえる音の周波数と音の大きさを、右耳◯、左耳×で表します。
気導検査は気圧やストレスで鼓膜が緊張すると検査結果に影響がでます。

突発性難聴では、骨導検査が大切になります。頭蓋骨を刺激して骨性伝導を使って聴力を検査します。
聞こえる音の周波数と音の大きさを、右耳 右耳 、左耳 右耳 で表します。

当院では気導検査と骨導検査を定期的に行います。
オージオメーターで聴力を測定しながら治療をすすめます。

耳鳴りの原因

突発性難聴後遺症で多い症状‐耳鳴り

音は空気の振動で、耳の奥にある蝸牛で電気信号に変えて脳に送られます。
蝸牛の中には内有毛細胞と外有毛細胞が規則正しく並んでいます。
奥に1列に並んでいるのが音を感じ取る内有毛細胞です。

耳鳴りの始まり

一部の内有毛細胞が壊れると
引きずられるように周りの内有毛細胞も壊れだします。

高い音の内有毛細胞が壊れると、高い音が聞こえなくなります。
低い音の内有毛細胞が壊れると、低い音が聞こえなくなってしまいます。

耳鳴りとバイオリン

脳は聞きたい音だけを聞き分ける事ができます。

ざわつくパーティー会場で会話ができたり、コンサート会場で第一バイオリンの音に聴き入る事ができたりするのは、脳が一定の音をモニタリングできるからです。内有毛細胞が壊れた音域を脳がモニタリングしようとした時、聞こえない音域の耳鳴りが始まります。ちょうど、放送局の周波数を拾えないラジオのボリュームを上げるようなもので、脳の感性が良い人ほど、耳鳴は強くなります。

音の響きと歪みの原因

突発性難聴後遺症で多い症状‐聴覚補充現象

音は空気の振動で、耳の奥にある蝸牛で電気信号に変えて脳に送られます。
蝸牛の中では内有毛細胞と外有毛細胞が規則正しく並んでいます。
手前に3列に並んでいるのが芸術的な音の質を感じ取る外有毛細胞です。

音の響き、歪みの始まり

一部の外有毛細胞が壊れると
音が大きく響く、歪んで聴こえる等の聴覚補充現象が起こります。

外有毛細胞は、高音3列、中音4列、低音5列あります。
高音の質感を調整する外有毛細胞が少ないので
聴覚補充現象は高い音に起こりやすくなります。

情動脳の活性化

突発性難聴の音の処理で混乱する脳

脳には理論的に音を分析して聴く部分(理論脳)と
心地良いか、心地が悪いか、情動的に音を聴く部分(情動脳)があります。

また、脳にはモニタリング機能があるので、必要のない音は聴かず、必要な音に焦点を合わせます。
外有毛細胞が壊れて音が歪んだり、響いたりすると情動的に音を聴く情動脳が活性化してしまいます。

理論的に音を聴く理論脳が混乱して疲れると、情動脳が過敏になり、異常な音にモニタリングするようになります。
情動脳は不安の増幅装置でもあるので、すべての事が不安に思うようになります。

耳の異常が脳までダメにする

古い脳と新しい脳

脳科学の分野では、脳は一万年前から進化はしているが、進歩はしていないと言われています。
脳の初期設定は、一万年前の生活に適合されるようにできています。

一万年前は、洞穴に住んで狩猟をしている時代で
外敵や天変地異から自分の身を守るために、不安と恐怖を強く感じる必要がありました。

ストレスと不安

人間の脳は、自分を守るためにネガティブな方向に目が行くようにできている古い脳の上に
新しい脳がかぶさる構造になっています。

楽しい時は新しい脳が主体で働いていますが
何かの引き金で新しい脳が疲れてしまうと、ネガティブな事を考える古い脳が活性化します。

耳の異常が脳までダメにする

ストレスと大脳辺縁系の活性化

耳からの音が響いたり、歪んだりする事で
音の異常を理論的に処理できなくなり新しい脳が疲れだします。

新しい脳がダウンすると、ネガティブに判断する古い脳が活性化します。

情動的な事を受け持つ古い脳(大脳辺縁系)は、自律神経の中枢でもあるので
自律神経を調整して心臓の脈拍を上げ、脳の感覚を研ぎ澄まして外敵から身を守ろうとします。

そうした状態が長く続くと・・・。
自律神経のバランスをくずし、不眠になったり、うつ傾向が強くなったりします。

突発性難聴後遺症の鍼治療

突発性難聴後遺症の鍼治療

聴神経と脳のバランスを整える鍼治療


以前、幻肢痛に悩まれる患者様を治療した経験があります。

若い女性が交通事故で、不幸にも右手を切り落としてしまいました。
でも不思議な事に、ないはずの右手の親指が痛みます。

脳の中で作り出されている幻肢痛と言われる痛みです。

幻肢痛は、末梢からの感覚の入力が急になくなる事で、脳の神経回路が再編成された脳の障害のようです。
神経のバランスをとりながら、脳の異常な興奮を抑える鍼治療をする事で、幻肢痛の痛みは徐々に良くなります。


突発性難聴後遺症の治療は、幻肢痛の治療と同じでした。

突発性難聴の患者様の相談にのっていると、幻肢痛の患者様と愁訴のメカニズムが同じだと気が付きました。
耳からの感覚が急になくなる事で、脳の神経回路が再編成されて難聴の症状を増強させているような感じを受けます。

耳からの感覚が戻れば、すべての突発性難聴の症状はすぐに良くなりますが、感覚が戻らなければ、脳のモニタリング機構が過敏に働き、耳鳴りや耳閉感、音の響きに悩みます。


そんな場合は脳にかなりのストレスがかかります。

脳にストレスがかかり続けると、論理的に物を考える脳がダウンします。
生命の維持を使命とする、古い脳が活性化して感覚が研ぎ澄まされてきます。

耳鳴りや耳閉感、音の響きを、生命の関する危機と古い脳が錯覚すると
たえず、耳鳴りを確認するようになります。
不眠が続き、徐々に脳の元気がなくなります。


脳は優れた作りです。

脳の優れた機能に適応力があります。
例えば、難聴になった患者様の中にも、
難聴をご本人が気が付かないケースが多くあります。

左右の聴力の差を、脳が処理できるようになると
突発性難聴後遺症の症状は良くなります。

突発性難聴の後遺症の治療

左右の音の差を、脳でバランスをとって処理できるように手助けをします。

突発性難聴後遺症の症状は、音の聞こえの異常を生命的な危機と感じて、脳が音の異常に集中するために起こります。
脳が音の異常を理解して、左右の音のバランスをとれるようになると徐々に症状が改善します。

スピーカー 音の異常をストレスと感じて疲弊する脳 壊れたスピーカー

例えば、ものすごく高いステレオのスピーカーを購入したとします。
右側の中音のスピーカーから音がでていないのに気が付いたとしたら、とても気になります。
気になるほど、音の異常を強く感じるようになります。

でも、そんなスピーカーの音も、喫茶店でBGMとしてかかっていたらさほど気になりません。
左右の耳のバランスを脳がとれるようになれば、突発性難聴後遺症の症状も、苦痛にならないようになります。

左右の聴力のバランスをとる治療

音階の異常を調べます

突発性難聴の音階の検査 異常な音階の感じ方

突発性難聴で外有毛細胞を痛めると、音階がずれる事があります。
同じ高さの音でも、左右の耳で違う高さの音に感じる事があります。
2台のキーボードの音階を、左右の耳で個別に聴きとる事で、音階の感じ方の異常を調べます。

音の聞こえを調べます。

突発性難聴の聴力を検査する
オージオグラムの検査

オージオメーターで骨導検査と気導検査をする事で、音の聞こえの異常を調べます。

聴力の状態にあったCDを作ります。

耳鳴り用CDを制作する
音響ソフトを使ったCDの制作

音階の感じ方の左右差と
音の聞こえの左右差をデーターベースにして、CDの音源を加工します。

突発性難聴後遺症の症状を治療する。

患者様の聴力のレベルに合わせたCDを作成して、骨導のヘッドフォンで音楽を聴きながら鍼治療をします。
鍼治療と併用して左右の耳で音階を聞き分ける治療をする事で、耳鳴り、耳閉感、音の響きが改善します。
週二回程度で六カ月ほどかけて治療をすすめます。

突発性難聴のオージオグラム発症時
発症時16/08/31
突発性難聴のオージオグラム治療開始時
17/01/10
突発性難聴のオージオグラム治療後
17/04/26

発症から三カ月が過ぎても、音が聞こえやすくなったと言う患者様が多くいます。
オージオグラムは突発性発症後、六カ月経過してから聴力が改善した患者様です。

完全に症状が固定したら

聴力を維持する治療をする。

突発性難聴は繰り返さないと言われますが、数例で繰り返した患者様がいます。
西洋医学的には、聴力が低下した耳の治療に集中しますが、逆側の耳に負担がかかり聴力が悪化するケースもあります。

突発性難聴は、血流やストレスが原因のため両耳の聴力が悪化する事や、再発する事があるので
一カ月に二回程度で耳にかかるストレスをなくして聴力を維持する治療を続けます。

突発性難聴後遺症の治療で大切なこと

聴力を維持する努力を続ける

聴力の生理的年齢変化

聴力は年齢とともに下がる傾向があります。
突発性難聴で聴力が低下した場合は、加齢による聴力の悪化を防止しましょう。

治療する事で、聴力を維持する事ができます。

もし、若い時期に聴力が低下しても、悪化させない努力をして
加齢による聴力の低下を最小に度止める事ができれば、年齢とともに耳の健康をとり戻す事ができます。

積極的に聴いて話しましょう

日本語と英語のスピーチバナナ

日本語は英語より難聴に優しいことばです。

日本語は英語より高い音を必要としないことばです。
日本語に必要な周波数は鍼治療で回復しやすい周波数です。

また、脳の中でバランスをとる事で理解しやすいことばです。

補聴器も効果的ですが調子のいい時は、補聴器を外して耳のリハビリをしましょう。
良く聴いて、良く話す事で、突発性難聴後遺症の症状をなくして、生活の質を大きく上げる事ができます。

西洋医学の代替医療として突発性難聴の鍼灸治療に取り組んでいます。
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耳鳴り、耳閉感の改善用CDセット