突発性難聴と類似した疾患

突発性難聴と間違う疾患


突発性難聴と言われ入院したのですが・・・。
何回もぶり返すので低音障害型感音難聴という事になりました。
今までの治療は何だったんだろう? と思うほど、鍼治療で元気になりました。(埼玉県 斉藤里美様)

はじめまして森上鍼灸整骨院の吉池です。
長野県で西洋医学の代替医療として、鍼灸治療に取り組んでいます。

突発性難聴は原因が分からない感音性の難聴です。
診断のつく難聴がはじかれ、最後に残った症候名が突発性難聴になります。

私たちは、30年間、患者様に寄り添って、励まして難聴を治してきました。
そんな中で、この頃、全国の突発性難聴に悩まれる患者様から多くの問い合わせがあります。

情報が多いために、混乱されている方が多いようです。

そんな患者様の不安を少しでも解決できればと、突発性難聴の類似疾患についてまとめる事になりました。
耳鳴りや耳閉感は必ず改善します! 吉池弘明

2017/07/05

突発性難聴と間違う疾患

突発性難聴は除外診断が基本です。

医師 医師 医師

突発性難聴は現在の診断基準に入らない急性の感音性難聴です。
診断をする場合、原因が特定できる難聴を除いた急性感音難聴が突発性難聴になります。

鍼灸院では難聴の診断をできる立場には無いのですが
かなりの率で突発性難聴の類似疾患が突発性難聴として治療されています。

メニエール病は、めまいと難聴が起こりますが
めまいが治まってしまうと、突発性難聴との違いが分かりにくくなります。

聴神経腫瘍は、徐々に難聴が始まりますが
急激に始まり、耳鼻咽喉科の先生がびっくりするケースもありました。

もしも、回復できる難聴を突発性難聴として治療していたら
時間が経っても聴力を回復できるかも知れません。

私たちが日常で頻繁に経験する。突発性難聴と間違う疾患をまとめました。

メニエール病

めまいを繰り返します。

突発性難聴と間違う疾患|メニエール病

めまいと難聴、耳鳴り、耳閉感が起こります。
めまいの発作を繰り返すごとに難聴が悪化します。

めまいを診断する耳鼻咽喉科の先生は
脳梗塞が原因か、内耳の病気が原因かを鑑別します。

脳に梗塞が無ければ一安心
突発性難聴として治療が始まります。

メニエール病の初期は突発性難聴と区別がつきません。もし、突発性難聴なら治療の機会を逃してしまうため、突発性難聴として治療します。

メニエール病はめまいを繰り返すので、突発性難聴の治療中にめまいが再発したら、その時点でメニエール病の治療に変更されます。メニエール病の発作は数日から一年くらいのスパンで繰り返すので、かなり後になってから、メニエール病に気が付く事も、しばしばあります。

メニエール病は、発作を繰り返すごとに症状が悪化します。
鍼治療が効果的な疾患なので、早めに治療をする事で発作を防ぐ事ができます。

メニエール病の鍼治療のご案内

急性低音障害型感音難聴

低音の難聴を繰り返します。

突発性難聴と間違う疾患|急性低音障害型難聴

声が二重に聴こえたり、耳がつまったりします。
悪化を繰り返して、めまいが出る事があります。

急性低音障害型難聴の発症時は、突発性難聴と区別がつきません。
突発性難聴なら治療の機会を逃してしまうので、突発性難聴として治療をします。

急性低音障害型難聴は聴力の悪化を繰り返すので、突発性難聴の治療中に良くなったり、悪くなったりを繰り返したら、その時点で急性低音障害型難聴の治療に変更されます。

急性低音障害型難聴は蝸牛メニエールと同じです。内耳にリンパがたまるために難聴が始まります。リンパのたまりが多くなるとメニエール病に移行する事があります。低音が低下する突発性難聴の中には、かなりの率で急性低音障害型難聴が含まれています。

急性低音障害型感音難聴は鍼治療が良く効きます。
鍼治療をしている事を知らない主治医がびっくりされる事もしばしばあります。

急性低音障害型感音難聴の鍼治療のご案内

ステロイド依存性感音難聴

ステロイドをやめると聴力が低下します。

突発性難聴と間違う疾患|ステロイド依存性感音難聴

ステロイドを使うと聴力が回復しますが、
ステロイドの治療を中止すると聴力が悪化します。

ステロイド依存性感音難聴の初期は、突発性難聴と区別がつきません。
原因が分からないため、突発性難聴として治療が始まります。

ステロイドは副作用の強いお薬なので、ステロイドを増減して症状の悪化を確認する検査はしません。内耳の疾患は、生検をすると耳が聞こえなくなってしまうので、他の臓器の様な生検も行えません。そんな事から、耳鼻咽喉科の先生は積極的な確定診断ができないのが現状です。

ステロイド依存型難聴は免疫抑制剤が効くので、自分を守る免疫細胞が自分の内耳を攻撃してしまう自己免疫疾患と考えられています。ステロイドは免疫細胞が情報を伝達する時に使うサイトカインを作れなくする事で免疫力を下げるお薬です。自己免疫疾患の症状を改善する事ができますが、使用中は免疫力が下がったままになってしまいます。

鍼治療はサイトカインの生成バランスを整える事で免疫システムを正常に保つ治療です。 鍼と免疫>>>
糖尿病や妊娠中でステロイドが使えない患者様や、ステロイドを減らしたい患者様におすすめします。

ステロイド依存性感音難聴のご案内

心因性難聴

不眠を伴った難聴があります。

突発性難聴と間違う疾患|心因性難聴

会話が通常にできるのに
オージオグラムで測定すると聴力が低下している難聴です。

聴こえているのに本人は聞こえていないように感じます。
わざと聞こえないふりをするのではなく、本当に聞こえていません。

聴こえているのに聞こえないふりをするのは詐聴と言って心因性難聴ではありません。

心因性難聴は原因不明で難聴が起こるので突発性難聴と見分けがつきません。ほとんどのケースで突発性難聴と間違われて治療が始まります。耳の障害ではないので、突発性難聴で使われるステロイドや、低音障害型感音難聴で使われているイソバイドの効果はありません。

安定剤が効果がある難聴です。

片耳だけの難聴の事も、両耳の難聴の事もあります。女性や子供が多いと言われますが、意外と男性も多い難聴です。
ストレスが原因ですが、ご本人がストレスを認識していないケースがほとんどです。

心因性難聴には鍼治療が効きます。
自律神経の調整をする事で体調を整えて難聴を改善します。

心因性難聴の鍼治療のご案内

外リンパ瘻

鼻をかむと症状が悪化します。

突発性難聴と間違う疾患|外リンパ瘻

急に難聴・耳鳴り・めまいを感じます。

オージオグラムだけでは、突発性難聴と区別がつきません。
めまいが続くと、メニエール病とも区別がつきません。

長い期間、突発性難聴やメニエール病として治療が続くかも知れません。

外リンパ瘻を確定するには、鼓膜を開いてリンパが漏れているか確認をします。
もし異常が無ければ困るので、耳鼻咽喉科の先生も中々できない検査です。

症状が始まった原因をよく考えると、息んだり、鼻をかんだりした事が原因なのですが、その事を耳鼻咽喉科の先生に言い忘れると、突発性難聴としての治療が始まってしまいます。

唯一の決定的な症状は・・・。

「水が流れる様な音がする」と言う患者様の言葉です!
これで、ほとんど、外リンパ瘻の診断が確定します。

あまり知られていませんが・・・。

外リンパ瘻には、治りやすい外リンパ瘻と治りにくい外リンパ漏があります。
体の筋肉が硬い患者様程、筋肉の動きでリンパの流れが急激に変化するので、治りにくい外リンパ瘻になります。

こんな外リンパ瘻には鍼治療が効果的です。

外リンパ瘻の鍼治療のご案内

ラムゼイ・ハント症候群

難聴・耳鳴り・めまいで始まることがあります。

突発性難聴と間違う疾患|ラムゼイ・ハント症候群

ラムゼイ・ハント症候群は水疱瘡(水ぼうそう)のウイルスが原因の神経炎です。

子供の頃にかかった水疱瘡のウイルスが体の奥に潜んでいて、免疫力が下がった時に再活性化して内耳神経と顔面神経を痛めます。

◯難聴、耳鳴り、めまい
◯耳周りの水疱と痛み
◯顔面神経麻痺

以上がラムゼイ・ハント症候群の3徴候ですが、3つの徴候が同時に始まるケースは全体の50%です。3つの徴候は、同時に始まることも、ズレて始まることも、2つだけしか起こらないこともあります。

水疱のでないラムゼイ・ハント症候群は、顔面神経麻痺に先行して、感音性難聴、耳鳴り、めまいが起こることがあります。難聴が先行してから、一週間程度の時間をおいて、顔面神経麻痺が始まります。

顔面神経麻痺や水疱が確認できるとラムゼイ・ハント症候群の診断がつきますが、原因が分からない難聴、耳鳴り、めまいの場合、突発性難聴として治療が始まるケースがあります。顔面神経麻痺と水疱が確認できた時には、ラムゼイ・ハント症候群の治療に代わります。

西洋医学的な治療は、抗ウイルス剤とステロイドの大量投与になります。
鍼灸治療は、免疫力を上げることでラムゼイ・ハント症候群の治療とリハビリをします。

ラムゼイ・ハント症候群の鍼治療のご案内

聴神経腫瘍

MRIで確認できるまで分かりません。

突発性難聴と間違う疾患|聴神経腫瘍

聴神経にできる良性の腫瘍(おでき)です。

ゆっくり、ゆっくり、大きくなる性質なので、
患者様が気付かないまま、大きくなることが多い腫瘍です。

耳鼻咽喉科の先生が一番気にするところで、突発性難聴の治療中にMRIの検査がオーダーされるのは、聴神経腫瘍の除外のためです。ただし、高性能のMRIを使っても、腫瘍がある程度の大きさになるまでは分かりません。

MRIで確認ができないと突発性難聴としての治療が続きます。ゆっくり症状がすすむので、原因不明の難聴、耳鳴り、めまいで治療を続けられている患者様に、聴神経腫瘍があることがまれにあります。

突発性難聴の発症後に何年か経ってから、ゆれる様な、めまいや難聴、耳鳴りが強くなります。頭痛や、物が二重に見えることもあります。治療は経過を観察、放射線を使った治療、外科的な手術になります。私たちの治療室には、経過を観察中の患者様や手術後の患者様が多く来院されます。

手術の後遺症で患者様が悩まれるのは、顔面神経麻痺、耳鳴り、難聴です。
こんな症状も、鍼治療ならお役に立てると思います。

聴神経腫瘍後遺症の鍼治療のご案内

ムンプス難聴

おたふくかぜの後に発症します。

突発性難聴と間違う疾患|ムンプス難聴

おたふくかぜの後で、二週間くらいたってから難聴に気が付きます。

予防接種をしていると防ぐことができる難聴です。世界的には少ない難聴なのですが、30パーセント程度の人しか予防接種をしない日本では非常に多い難聴です。

子供さんの人生を左右するほどの問題になるのですが、世界的には患者数が少ないので、治療法を研究する研究者がいません。だから、積極的な治療をできないのが現状です。

小さな子供さんの場合は、症状をしっかり伝えられないことが多いので、子供さんが「耳が聞こえない!」と訴えた時には重度の難聴のことがあります。軽度の難聴だと症状が分からないこともあるので、ムンプス難聴は実際よりもかなり多い難聴だと思います。

私たちは、以前からムンプス難聴の治療に取り組んできました。

成長期の子供さんの場合、重度の難聴をそのままにすると、片耳で音を聴くために背中が大きく曲がってしまいます。 背中が曲がると耳や脳の血流が悪化してしまい、健康な耳の聴力も失うことがあるので注意が必要です。一見、関係が無いような体の側彎も大切な要素なので、合わせて治療をすると効果が上がります。

難聴レベルが30デシベル程度の場合は回復することがあります。まったく聞こえないケースでも音響療法と鍼治療を組み合わすことで聴力が回復したケースもあります。お力になれると思うのでご相談ください。

ムンプス難聴後遺症の鍼治療のご案内

西洋医学の代替医療として突発性難聴の鍼灸治療に取り組んでいます。
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